泌尿器科検査
泌尿器超音波検査
泌尿器超音波検査では、主に膀胱(ぼうこう)・腎臓・前立腺の観察をします。初診時にはほぼ全症例に対し実施し、尿路のスクリーニングを行います。腎結石、腎腫瘍、尿管結石、前立腺肥大、膀胱腫瘍などの有無を調べます。
手軽な検査ですので、初診時だけでなく、定期受診の際にも必要に応じて実施いたします。
尿流量測定
この検査は、1回の尿量、排尿にかかる時間、排尿の勢いを見る検査です。
この検査をお受けになられる患者様は、尿意をもよおすまで排尿を我慢していただいたうえで特殊な便器に排尿をしていただきます。そのあとで超音波検査によって残尿を測定いたします。患者様にとっては全く侵襲のない検査です。
前立腺生検について
健康診断などでPSA検査を行い、異常高値(4ng/ml以上)で前立腺がんの疑いがあるときは、直腸診や経直腸前立腺エコー、MRI検査などを行います。確定診断のためには前立腺生検を行います。
当院では、仙骨硬膜外麻酔を実施したうえでできるだけ痛みを和らげる方法で生検を実施しております。
経直腸的エコーで前立腺を観察しながら針生検を行います。
検査そのものは5分程度で終了しますが、前後の点滴、麻酔などを合わせて約2時間の滞在で日帰り検査として実施しております。
合併症としては血尿、血便、排尿困難、血精液症、感染に伴う発熱などがあります。発熱の発生頻度は1%以下ですが、発生した場合には入院加療を要することもあります。その際には近隣の拠点病院と連携しております。
実際の生検の方法や合併症、検査前後の注意点など詳しい説明と同意を得た上で検査を行います。詳しくは当院までお気軽にお問い合わせください。
膀胱鏡検査
膀胱鏡(膀胱内視鏡)検査は、細い径のファイバースコープを尿道口から挿入して、膀胱内部や尿道、前立腺を直接観察する検査です。血尿や尿路感染症、頻尿や排尿障害などの原因を詳しく調べることができ、膀胱がんなどの腫瘍、病変を早期発見もできる検査になります。ビデオカメラが内蔵されたスコープを使用することで、画面で医師が状態を確認し、リアルタイムに画像を見ながら説明することもできます。
痛みを伴う検査ではありますが、非常に大切な検査です。当院では軟性ファイバーを用い、できるだけ痛みを和らげた方法で実施いたします。
こんな症状があれば
検査を受けてみましょう
- 血尿が出た(ピンクや赤い色、コーヒーのような黒い色の尿が出る、血の塊が混じっている)
- 尿検査で血尿を指摘された
- 超音波検査などで、膀胱内に結石や腫瘍が見つかった
- 前立腺肥大症があり、膀胱への肥大の程度を確認する必要がある
- 原因がよく分からない膀胱炎が続いている
- 排尿障害や下腹部痛あるが原因がはっきりとわからない
など