尿路結石
尿路結石とは
尿路結石は、文字通り尿路に結石が生じる病気です。
例えば、腎臓に結石が出来たとしても、それが小さく、腎臓内にとどまっている間は特段の痛みがありません。しかし、徐々に成長していき、腎に障害をもたらしたり、尿管などを詰まらせたりすると、激しい痛みを生じることもあるのです。背中が激しく痛み、吐き気や嘔吐を伴って救急搬送されるケースも少なくありません。
結石にはいくつかのタイプがありますが、腹部CTなどで発見できるケースも多いので、定期的に人間ドックなどを受けておくとよいでしょう。
このような方は
ご相談ください
- 背中に痛みがある
- 背中を軽く叩かれただけでも痛い
- 下腹部に違和感がある
- 陰部に痛みを感じる
- 吐き気がする
- 尿に血が混じっていた
- 強い尿意を覚えることがある
- 悪寒や発熱が起こった
- 全身がだるい
- 尿の中に細かい石のようなものが出てきた
など
主な診断法
まず問診、尿検査、腹部超音波検査を行います。尿路結石が疑われた場合、腹部レントゲン、CTなどで検討いたします。
結石の有無、個数、位置、大きさなどの詳細を検討すると同時に、他の疾患が隠れていないかも検討した上で治療方法を考えます。
主な治療法
尿路結石の治療では、まず痛みを抑え、結石が小さいうちは自然に排石されるのを待ちます。しかし、大きな結石や自然排石が困難と判断された場合は外科的な治療を検討します。
現在は様々な治療法が確立されているので、患者様の状態を見極めた上で、出来るだけ侵襲性の少ない治療法を選択いたします。
外科的治療法も様々です。体外衝撃波結石破砕術、経尿道的尿管砕石術、膀胱砕石術、経皮的腎砕石術などがあります。最近、開腹手術はほとんど実施されません。
患者様の状態、結石の位置や大きさや個数など状況に応じた適切な手術を検討します。手術可能な病院に紹介させていただくことになります。